「医療脱毛は痛い」という常識を覆した蓄熱式(SHR)脱毛機。
中でも、現在多くのクリニックで導入され「最強」の呼び声高いのが『ソプラノチタニウム』と『メディオスターモノリス』です。
どちらも「痛みが少ない」「施術が早い」と評判ですが、「結局どっちの方が効果があるの?」「私にはどっちが合っているの?」と迷っていませんか?
結論から言うと、この2つの選び方は以下の通りです。
- ソプラノチタニウム:「深さの違う毛(産毛から剛毛まで)」を一度に撃退したい人、とにかくスピード重視の人におすすめ。
- メディオスターモノリス:「肌への優しさ」を最優先したい人、血管(毛への栄養路)からもアプローチしたい人におすすめ。
この記事では、医療脱毛専門のライターが、カタログスペックだけでは分からない「実際の効果」や「痛みの質」、「仕組みの違い」を徹底的に深掘りします。
後悔しない機械選びのために、ぜひ最後までお読みください。
【一覧表】ソプラノチタニウム vs メディオスターモノリス スペック比較
まずは、両者の基本スペックを比較表で確認しましょう。
どちらも「蓄熱式(SHR)」をメインとする機械ですが、搭載されているレーザーの波長(光の種類)に決定的な違いがあります。
| 項目 | ソプラノチタニウム (Soprano Titanium) | メディオスターモノリス (MeDioStar Monolith) |
|---|---|---|
| メーカー | Alma Lasers社(イスラエル) | Asclepion社(ドイツ) |
| レーザー波長 | 3波長同時照射 (755nm / 810nm / 1064nm) | 2波長同時照射 (810nm / 940nm) |
| ターゲット | 浅い毛〜深い毛まで全層 | バルジ領域+血管(ヘモグロビン) |
| 冷却機能 | ICE Plus(継続的な接触冷却) | 360度全方向冷却システム |
| 特徴的な強み | 深さの異なる毛を同時に攻撃できる 照射面積が広く超高速 | 940nmで栄養供給を断つ ハンドピースが軽量で照射ムラが少ない |
| 痛み | 暖かいマッサージのような感覚 | 部分的に熱さを感じるがマイルド |
| こんな人に | 産毛と剛毛が混在している人 VIOやワキなど深い毛も痛くなく処理したい人 | 色黒肌・日焼け肌の人 痛みに極端に弱い人 |
1. ソプラノチタニウムの特徴:3つの深さを「同時」に攻める
ソプラノチタニウムの最大の特徴は、「3つの異なる波長のレーザーを同時にブレンドして照射する」という点です。これが「ソプラノが最強」と言われる最大の理由です。
① アレキサンドライト・ダイオード・ヤグの「いいとこ取り」
医療脱毛には主に3つのレーザー(アレキサンドライト、ダイオード、ヤグ)があります。通常はこれらを使い分けますが、ソプラノチタニウムはこの3つを一発の照射にすべて含んでいます。
- 755nm(アレキサンドライト帯): 表面近くの毛(産毛・細い毛)に強い
- 810nm(ダイオード帯): 中間の深さの毛(一般的なムダ毛)に対応
- 1064nm(ヤグ帯): 肌の奥深くにある毛(VIOや男性のヒゲなどの剛毛)に届く
これにより、「顔の産毛」から「ワキの剛毛」まで、深さがバラバラな毛に対して一度の施術で漏れなくアプローチできます。特に根深い毛に対して、痛みを抑えつつしっかり熱を届けられるのが強みです[1]。
② 圧倒的なスピード
ソプラノチタニウムは照射口(肌に当てる部分)が広く設計されています。肌の上を滑らせるように連続照射するため、全身脱毛が最短60分程度で完了することも。忙しい現代人に最適な設計です。
2. メディオスターモノリスの特徴:血管へのアプローチと安全性
メディオスターモノリスは、日本で長く実績のある「メディオスターNeXT PRO」の進化版後継機です。こちらの最大の特徴は、「810nm」と「940nm」という2つの波長の組み合わせにあります。
① 940nmが「毛の栄養ルート」を断つ
他機種にはあまり搭載されていない「940nm」という波長は、メラニン(黒い色)への吸収は控えめですが、ヘモグロビン(血液の赤色)への吸収性が高いという特性があります。
毛が生えるためには血液からの栄養が必要です。メディオスターモノリスは、毛の種である「バルジ領域」を攻撃すると同時に、毛乳頭への栄養血管にも熱を加えることで、ダブルの脱毛効果を狙います。
② 360度冷却で肌に優しい
モノリスのハンドピースは、照射口の周囲360度が冷却される仕組みになっています。常に皮膚を冷やしながら照射するため、熱による痛みや火傷のリスクが極めて低く抑えられています。これにより、アトピー肌や色黒の肌の方でも安心して施術を受けやすいのが特徴です[2]。
3. 徹底比較!あなたにとって重要な「違い」はここ
ここからは、ユーザーが最も気になるポイント別に、両者の決定的な違いを解説します。
違い①:剛毛へのアプローチ力
- ソプラノチタニウムが優勢
VIOやワキなど、根元が皮膚の深いところにある「剛毛」に関しては、波長の長いヤグレーザー(1064nm)を含んでいるソプラノチタニウムの方が、理論上深く到達しやすいと言えます。
メディオスターも効果はありますが、剛毛に対する「深達度」ではソプラノに分があります。
違い②:痛みの感じ方
- どちらも優秀だが、感覚が違う
どちらも「パチン!」というゴムで弾くような痛みではなく、「じんわり熱い」感覚です。
- ソプラノチタニウム: 温かい石でマッサージされているような感覚。
- メディオスターモノリス: 強力な冷却のおかげで冷たさを感じつつ、奥でピリッと温かさを感じる感覚。
「絶対に痛くない」とは言えませんが、従来の熱破壊式に比べれば、どちらも麻酔なしで耐えられるレベルです。
違い③:施術の快適さとスピード
- ソプラノチタニウムがやや有利
ソプラノチタニウムはハンドピースが大きく、一気に広範囲をカバーできます。
一方、メディオスターモノリスはハンドピースが軽量化されており、看護師さんが疲れにくいため、丁寧かつスムーズな照射(照射漏れの少なさ)が期待できます。
4. 医療脱毛機械、どれがいい?選び方の結論
スペックの違いを理解した上で、あなたが選ぶべき機械はどちらでしょうか。以下の基準で選べば失敗しません。
【ソプラノチタニウム】を選ぶべき人
- 全身の毛質がバラバラな人(背中の産毛も、VIOの剛毛もまとめて綺麗にしたい)
- VIOやワキの毛が濃いけれど、痛いのは絶対に嫌な人
- 施術時間をとにかく短くしたい人
- 蓄熱式の中でも「抜け感」の実績が高い機種を選びたい人
【メディオスターモノリス】を選ぶべき人
- 肌の色が濃いめ、または日焼けをする可能性がある人
- 肌が弱く、火傷のリスクを極限まで下げたい人
- 血管への作用(940nm)による独自のアプローチに魅力を感じる人
- 最新機種であることにこだわり、スピーディーかつ安全な施術を受けたい人
補足:「熱破壊式」との比較で迷っている方へ
もしあなたが「痛くてもいいから、施術後すぐにボロボロ毛が抜ける快感を味わいたい」という場合は、これら蓄熱式ではなく、ジェントルマックスプロプラスなどの「熱破壊式(ショット式)」を選ぶべきです。
蓄熱式は「いつの間にか薄くなっている」という抜け方をするため、即効性を求める人には物足りなく感じる可能性があります。
5. 知っておきたい「蓄熱式(SHR)」のメカニズムと誤解
「蓄熱式は効果がない」という口コミを見かけることがありますが、これは抜け方の違いによる誤解が大半です。
従来の脱毛(熱破壊式)
- ターゲット:毛根(毛母細胞)
- 温度:約200℃以上の高熱で焼き切る
- 抜け方:施術後1〜2週間で「ポップアップ」と呼ばれる現象で、毛がポロポロ抜け落ちる。
蓄熱式脱毛(ソプラノ・メディオスター)
- ターゲット:バルジ領域(発毛指令塔)+毛包全体
- 温度:60℃程度の熱をじわじわ蓄積させる
- 抜け方:施術後3〜4週間かけて、自然な代謝とともにスルスルと抜け落ちる。
蓄熱式は「今生えている毛を焼く」のではなく「次に生えてこないように指令塔を壊す」ことが主目的です。そのため、直後に毛が抜けなくても失敗ではありません。回数を重ねるごとに、確実に毛が生えてこなくなります[3]。
よくある質問 (FAQ)
Q1. ソプラノチタニウムとメディオスターモノリス、回数はどちらが少なくて済みますか?
A. 大きな差はありませんが、一般的にどちらも5〜8回程度で自己処理が楽になります。
ただし、毛が太く根深い部位(VIOなど)に関しては、深くまで届く波長を持つソプラノチタニウムの方が、少ない回数で変化を感じやすいという声もあります。ツルツルを目指すなら、どちらも8〜10回以上を目安にしてください。
Q2. 白髪には効果がありますか?
A. 残念ながら、どちらも白髪には効果が期待できません。
蓄熱式はメラニン色素への依存度が低いと言われますが、それでもレーザーの熱を発生させるきっかけとして黒い色素が必要です。完全に色素のない白髪には反応しません。白髪を脱毛したい場合は、ニードル脱毛(絶縁針脱毛)が唯一の方法です。
Q3. ジェルを塗るのが苦手なのですが、塗る必要はありますか?
A. はい、どちらの機種もジェルが必須です。
蓄熱式脱毛は肌の上を滑らせて照射するため、潤滑剤としてのジェルが必要です。また、熱を肌内部に効率よく伝え、表面を冷却保護するためにもジェルは欠かせません。最近は拭き取り不要の美容ジェルを使用しているクリニックも増えています。
Q4. どちらの方が硬毛化(逆に毛が濃くなる現象)のリスクが低いですか?
A. ソプラノチタニウムなどの蓄熱式は、一般的に硬毛化リスクが低いとされています。
硬毛化の明確な原因は解明されていませんが、中途半端な熱刺激が原因の一つと言われています。3波長をブレンドして満遍なく熱を入れるソプラノチタニウムや、均一に蓄熱するメディオスターモノリスは、特定の深さだけに刺激を与えるリスクが分散されるため、硬毛化対策として選ばれることも多いです。
Q5. 施術の間隔はどれくらい空けるべきですか?
A. 1ヶ月半〜2ヶ月に1回のペースが理想です。
蓄熱式は毛周期(毛の生え変わりサイクル)にあまり左右されないという説もありますが、実際には毛が生え揃っている状態で照射したほうが熱を効率よく溜められます。肌の負担を考えても、最低1ヶ月以上は空けることを推奨するクリニックがほとんどです。
まとめ:あなたの優先順位で選ぼう
最後に、ソプラノチタニウムとメディオスターモノリスの違いを再確認しましょう。
- ソプラノチタニウム
- 3波長同時照射で、あらゆる深さの毛を逃さない。
- 最強のオールラウンダー。迷ったらこちらを選べば間違いなし。
- 剛毛への効果も期待したい人向け。
- メディオスターモノリス
- 2波長+血管アプローチという独自の攻め方。
- 肌への安全性と優しさを最重視する人向け。
- 痛みに弱く、リラックスして受けたい人向け。
どちらの機械も、旧来の脱毛機に比べれば格段に痛みは少なく、スピーディーです。「痛いのは嫌だけど、しっかり効果を出したい」というあなたの願いを叶えてくれるはずです。
導入しているクリニックの料金プランや通いやすさも考慮しながら、あなたにぴったりの「相棒」を見つけて、スベスベの肌を手に入れてくださいね。
参照文献
[1] ソプラノチタニウムSP Edition | 蓄熱式脱毛
[2] MedioStar Monolith|グンゼメディカル
コメント